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抗がん剤の効と罪

ふたつ目の抗がん剤ドセタキセルに変えた当初は効果がありました

前頭部に広がっていた赤い色が薄くなったのです

しかし引き換えのように浮腫みは一層ひどくなり
手足のしびれ、感覚の鈍さも少しずつ増して
例えば、靴を履く、服のボタンを留める、薬の袋を破る、ビールのプルトップを引き抜く・・・などなど
日常のいろんなことが不自由になり、いろいろ私の手を煩わせないといけないのが歯がゆそうでした

頭部にはもう1か所、再発部分があるのですが
こちらに効果は現れず
その後は副作用ばかりが大きいので、主治医と相談の上
8カ月目にして次の抗がん剤に変えることにしました

次の薬は初の錠剤(飲み薬)です

4年半続いた点滴から解放されるというのに
夫は「化学療法センターの看護師さんに会えなくなるのは残念だなあ」だなんて
なんでも、一番親身に副作用のむくみを心配してくれたのが、彼女たちなんだそうです
週イチ(ドセタキセルになってからは月イチ)の秘かな楽しみが無くなるけど、仕方ないね

さて3つめの抗がん剤 パソパニブという名前の分子標的薬なのです

分子標的薬とは
【がん細胞の増殖や転移をおこなう特定の分子だけを狙い撃ちにする】
ので
【正常な細胞へのダメージが少ない】
のだとか

えっ、それなら副作用はなくなるかも
あったとしても今よりは減るかもしれない
と、とても期待したのですが
ガン治療はそんなに甘いものではありませんでした

飲み始めてすぐに血圧が上がりました
そして一週間ほどで、指先や足の甲にいぼの親玉のようなものができました
触ると固く こすれると痛いのだそうです
他にも関節が痛んだり、息切れがしたりと今までにはないような症状が一気に押し寄せてきました

歩くとすぐに息が上がるので、日課の散歩は行けなくなってしまいました
それどころか2階への上がり下りすらしんどそうでした

抗がん剤を始めてから4年半ですが
ここまでになったことはなかったので、これから先どうなってしまうのだろう
と暗澹たる気持ちになりました

一日に4錠を徐々に1錠にまで減らしましたが
副作用は全く治まりません

ただ、効果は出ました

気が付いたら、頭頂部にあるただれがずいぶん良くなっていたのです
何か月もの間、毎日薬とガーゼで保護していても
中からあふれてくる体液でガーゼがぐっしょりになる状態だったのに
完全に乾いて普通の肌にまで回復しました

ガンにも効いたけれど
身体の様々な部分がむしばまれる

抗がん剤おそるべし・・です

よほどつらかったのでしょう
20日ほど飲んだ時点で
夫は休薬することにしました

やめたからと言ってすぐに状態が良くなるということはないと思いますが
さあ、副作用は治まるのでしょうか?


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どう生きるか

3つ目の抗がん剤(パソパニブ)を休薬して、約1か月が過ぎました

上がっていた血圧は正常になり
手足の水泡も消え、関節痛もなくなりました
2階への上がり下りだけでもしんどそうだったのに
最近では散歩も復活、距離も少しずつ伸びています

休薬したひと月前は
浮腫みが最高潮で、腕も脚もパンパンに膨れ上がっていました。
脚は私のダイコン足も顔負けの太さになって、女性だったらいたたまれないだろうなあと思うほどでした

MサイズのT シャツがきつくなって、脱ぎ着がしにくくなり
身体が一回り大きくなったような気がする、と思っていたら、なんと体重が7Kgも増えていたのです。

主治医もさすがに見かねたのか
腎臓に悪影響が出るからと出し渋っていた利尿剤を
ようやく8月半ばに出してくれました。
(どうせ出すなら、もっと早く出してくれればいいのに)

抗がん剤をやめたのと相乗効果か
それからは見事な勢いで減っていき
2週間ほどで体重はほぼ元に戻りました

手や腕のしびれはや固くなった皮膚は、なかなか元に戻りそうにはありませんが
体調は日に日に良くなっているのを感じます
何より表情が明るいのです

先生は早く薬を再開したいようですが
夫は何かはっきりした兆候が見えるまではやめる、と言います
ただ、頭部の様子を見ていると
悩ましい判断をしなければいけない日はそう遠くないかもしれません

どう生きるか

難しい決断になりそうです



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Author:poco
                夫は22年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
極めてまれなものということで一時は絶望的な思いに駆られましたが放射線と抗がん剤治療でなんとか5年を生き延びできました。しかしさまざまな副作用に加え、再発部分が次第に勢力を増してきている様子で、これからどうなるか、スリル満点のちっとも甘くない生活ですが、2人の孫の成長を楽しみにひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂11才)と静かに暮らしていきたいと思っています

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1型糖尿病とは

    

ある日突然、何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患。        発症原因も治療法も一般的な糖尿病とは異なります。 体内でインスリンを作れないので、毎日数回のインスリン自己注射をして血糖の上昇を防ぎます。           適切なインスリン注射により、仕事運動、旅行など健常の人となんら変わることのない生活を送ることもできるし、食事の制限もありません。     しかし、低血糖や高血糖に陥ることも多く、完治することはないので、このインシュリン注射は一日も休むことなく一生続けないといけないのです。

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