聖夜の贈り物

ツリーに光る星

プレゼントをねだる孫もいないし
素敵なドレスで行くパーティもないし
その前にドレスもないし
せいぜい、くたびれた夫と
テレビを見ながらチキンでもかじるのが関の山だけど

一応メリークリスマス!

そんな素敵なクリスマスの夜には
昔の話をしてみよっかな・・・


私が幼稚園児だった時のこと・・・

その年のクリスマス
「サンタさんは、オルガンを持ってきてくれる・・・」
なぜだか、幼い私はそう確信していました。

ピアノじゃないところがけなげでしょう?
しかも当時のオルガンは電動ではありませんよ
足ふみオルガンです

オルガン2
そうそうこういうの

クリスマスの朝
期待一杯で目覚めた私の枕元に
オルガンは・・・・・・ありませんでした。

あったのはフランス人形

がっかり・・・・・











しなかったんです。


お人形のケースの上には手紙が置いてありました。

「pocoちゃんへ
サンタのおじいさんは、としよりなので
おもいおるがんはもってこれません
かわりにおにんぎょうをもってきたからがまんしてね」

私にも読めるようにひらがなばかりで書かれた
サンタさんからのお手紙でした。

50年以上前のことです
今のように一家に一台ピアノがある時代とは違い
オルガンと言えども庶民にとっては高嶺の花
若かった両親にとって
オルガンを買うことは大変だったのかもしれません

ありきたりな手法ですが
私は、オルガンがなかったことにガッカリすることも忘れて
「サンタさんから、お手紙来てん!」と大喜びで
みんなに見せて回ったのですから
両親の思うつぼですね

近所のおとなたちは
みんな、ニコニコ笑って
「そう!pocoちゃんよかったね」
「おばちゃんにも見せて」などと言ってくれました。

ところが
同い年のヨーコちゃんは違いました。

「サンタさんなんかおらへんよ、
サンタさんは、お父さんなんやから!」
冷たくこう言い放ったのです



ヨーコちゃんのところには
サンタさんが来なかったからあんなこと言うんや!

「そんなんうそや!」
「ほんまやもん!」

小さい言い争いのあと
両親に何を言ったのか
両親が私をどうなだめたのか
記憶にはありませんが
私は、わずか5歳で、いや6歳かな、まっそれくらいで
サンタはいないのだ!と言う衝撃の事実を知ってしまったのです


夢破れた私を不憫に思ったわけでもないでしょうが
1年生になった年に
両親は念願のオルガンを買ってくれました。

プースカプースカ
我流でオルガンを鳴らす私を見て
母は近所のピアノの先生の所につれて行ってくれました。
決してすこぶる熱心に練習する子ではなかったのですが
先生が優しかった事もあって
それ以後一度も、ピアノをやめようとは思いませんでした

オルガンはいつしかピアノに変わり
私は結局、音楽の道に進みました
といっても、バリバリのピアニストになったわけではなく
町の小さな音楽教室の先生をやっているに過ぎませんが・・・


さて
幼くして、サンタの夢破れた私ですので
自分の子供にはできるだけ長くサンタの夢を持っていて欲しいと思っていました

毎年、欲しいものを聞き出し
用意したプレゼントが見つからないように隠し
寝付いた枕元にそっと置く・・・・

朝、目覚めた子供達が
「来てた~~っ!」と歓声を上げながらプレゼントを持ってくる・・・・

親にとっても、しあわせな瞬間でした。

もうサンタさんになる必要もなくなってしまいましたが
我が家にレッスンに来る小さな子供達とは
「センセ、サンタさんに会ったことある?」
「会ったことはないけど、お手紙もらったことはあるよ」
「ほんま!いいなあ」
などと心楽しい会話を交わしています

6歳のクリスマスに
サンタさんは、オルガンを持ってきてはくれなかったけれど
その後両親からは、ピアノを一生の友にするという
大きなプレゼントをもらったんだなあと
聖夜に
感謝の気持ちと共に
50数年前の出来事を思い返しています。







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何と良いお話・・・

pocoさん、素晴らしいプレゼントをサンタさんにいただいたのですね。
私もオルガン欲しかったこどもでした。(笑)
モチ、ピアノの方が良いけど・・・遠慮して(大笑)

でも、私に来たのはお正月用の下駄でした。(涙)
鼻緒が桃色で・・・お稽古始めに履くのに着物に揃えてありました。アハハ
私は3歳から日舞を小学校からはバレエも習ってました。でも、ホントに習いたかったのはピアノでした。
一人でバイエルやチェルニーでお稽古して、結局独学では指はピアノがたたけず、大学でリードオルガンを習うまでは、電気オルガン(笑)
卒業した時に記念に教会用のストップが7本付いたリードオルガンを買ったのでした。

そんな母親の切なさも知らず、息子もバイオリン不完全燃焼、娘はアップライトからグランドピアノにしてまで協力してあげたのに、高校2年であっさり音楽の道を捨てて留学しました。(笑)

まっ、それぞれが自分の道を楽しみながら歩いているから良いのですが・・・私が夢見たリビングに居ながらにして娘が伴奏し息子が奏でるチゴイネルワイゼンは永遠に無しです。アハハ
でも、サンタさんの夢を我が子にちゃんと伝えてくれてるから良しとしましょう・・・(笑)

子供のころ

どんな御願いをしていても、サンタさんがくれるのは本でしたw

今年の我が家のサンタは早々に爆酔してしまい、愚息は早朝から涙目で枕元を大捜索....orz

苦肉の策で、玄関からとってきた新聞と一緒にプレゼントを渡し「おと~さんがうっかりしてチェーンロックをかけちゃったからサンタさんは入ってこれなくて、新聞受けに入っていたよ。」と・・・・・

親失格です。

素敵な贈り物ですね

いいお話を聞かせて頂いてありがとうございます(^v^)pocoさんピアノの先生なんですね♪ピアノを弾くっていうより「奏でる」って表現が好きです。「奏でる」って言葉、素敵ですよね。
子どもの頃の純粋な気持ちを忘れないpocoさんは素敵な方ですね

いい!!!!

ステキな絵本を読んだ気分になりましたー・・・
今につながっているのもまたスゴイですねー。
今日はさむかったけど、心温まりました♪

私はサンタさんいるって信じてたことがないです。
プレゼントは親が買いに連れてってくれてましたので。
それに幼稚園の頃はキリスト教の幼稚園に通っていて(クリスチャンではないですが、一番近くがそこだった)、クリスマス=サンタではなく、イエスキリストのお誕生日、園児で劇をやってましたね。
なつかしー。

すてきなお話デス。

MY娘も、随分、長らく、サンタの存在を信じて(信じているふりのほうが得だから?)おりました。

やっぱり、pocoさんのお友達のように、
「サンタじゃないよ、パパだよ!」って言うお友達がおりました。
その話に「ママ、本当?」と聞く娘に対して、真顔で答えました。
「しぃー、大きな声で言っちゃいけない。サンタさんはいい子のところにしかこないでしょ? ○○ちゃんはいい子じゃなかったのよー、でも親はみんな、わが子が可愛いでしょ? だから、不憫に思って、サンタさんの代わりに、プレゼントを置いたのよ。貴方には本当のサンタさんがやってくると思うわ」って・・・。

純粋培養のMY娘が、信じたのはもちろんデス。

えへへ・・・

Re: もりママさん

> 鼻緒が桃色で・・・お稽古始めに履くのに着物に揃えてありました。
♪赤い鼻緒のジョジョはいて~ですね

> 一人でバイエルやチェルニーでお稽古して
わあ、すごい!

> 卒業した時に記念に教会用のストップが7本付いたリードオルガンを買ったのでした。
ひょっとして“ばあばと連弾”に写っているオルガンかな?

> まっ、それぞれが自分の道を楽しみながら歩いているから良いのですが
親の夢は押し付けられませんものね。人生楽しみながらやれるのが一番!

Re: saka10 さん

> どんな御願いをしていても、サンタさんがくれるのは本でしたw
あーーなるほど!saka10 さんさんのブログのタイトルが尽きない謎がこれで判明!

> 今年の我が家のサンタは早々に爆酔してしまい、愚息は早朝から涙目で枕元を大捜索....orz

> 苦肉の策で、玄関からとってきた新聞と一緒にプレゼントを渡し「おと~さんがうっかりしてチェーンロックをかけちゃったからサンタさんは入ってこれなくて、新聞受けに入っていたよ。」と・・・・・

かわいそうな坊やとお父さんの機転に大笑いするやら感心するやら

プレゼントは何だったのかなあ

良いお話をありがとう(^^)

サンタさんへのお願いが今のpocoさんのお仕事に繫がっていたんですね。
良いお話のプレゼントをありがとう!

我が家は、くたびれたトドみたいな主人と二人でした。
孫もいないし・・。
最後に水をさしてしまってすみません(^_^;)

Re: みいちゃん

>「奏でる」って言葉、素敵ですよね。

そうですね!同じ弾く行為でも、感情がこもった感じがしますね。
だからというわけでもないけれど、スキマスイッチの「奏」って言う曲大好き!

Re: カッパさん

> ステキな絵本を読んだ気分になりましたー・・・
昔話に付き合ってくださってありがとう

> 私はサンタさんいるって信じてたことがないです。
> プレゼントは親が買いに連れてってくれてましたので。
ふ~~ん、そうなんだ

> 幼稚園の頃はキリスト教の幼稚園に通っていて(クリスチャンではないですが、一番近くがそこだった)、クリスマス=サンタではなく、イエスキリストのお誕生日、園児で劇をやってましたね。
 
オーーッ、一緒だ!
うちの目の前が聖ヨハネ幼稚園
キリスト生誕の劇で、私は天使の役でした(^^♪
マリア様の役は回ってこなかったなあ(-_-;)

Re: myさん

> MY娘も、随分、長らく、サンタの存在を信じて(信じているふりのほうが得だから?)おりました。

うちの子たちも、かなり大きくなってから聞くと「分かってたよ~」って(-_-;)やっぱり~

>やっぱり、pocoさんのお友達のように、
「サンタじゃないよ、パパだよ!」って言うお友達がおりました。

いつの時代、どこにでもいるんですね

しかしmyさんのセリフ、うまい!
saka10さんといい 素晴らしい創作能力だわ!

Re: おーどりーさん

> 我が家は、くたびれたトドみたいな主人と二人でした。

おーどりーさんところの、クリスマスケーキおいしそうでしたよ
ご主人と二人で食べられたのでしょう?
冷戦はしばし中断して(^o^)丿

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                夫は20年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
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ちっとも甘くない生活だけど、初孫(♀1歳)とひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂9才)に癒される毎日です

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