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ホスピスで感じること

ボランティアをやりだしてもうすぐ丸8年になります

な~んて言うと
「へ~~すごい社会奉仕?エライね!」
などと言われるんだけど

私たちのは
無償奉仕というような、真摯な気持ちではなく
自分達が楽しいからやる

夫に言わせると
「好きでやってる」・・・・うん、まあその通りだな


どんなボランティアかというと
ピアノ伴奏したり対象者と一緒に歌うというもの

歌を歌って、昔に思いをはせたり
声を出すことで高揚感を感じたり
音楽に耳を傾けることで
穏やかな気分になっていただこうというもの・・・・なんで書くと大層だけど
よーするに

歌はいいよ、みんな一緒に歌おう!

メンバーは
同じピアノ教師仲間と
歌が歌えるならどこでもいいという、超歌好きの友人の計3名

ホスピスや、老人施設などの利用者が対象です



今日は、そのうちのホスピスのお話しをしようと思います


ホスピス・・・つまり緩和ケア病棟では
患者さんは当然全員ガン患者です

歌の会をやる談話室には
歩いてくる方
車椅子の方
ベッドごと運ばれてくる方と
さまざまです

おそらく、皆さん告知を受け
余命を知っておられるのだと思いますが
歌を楽しまれる患者さんは
穏やかな表情で
死を前にした人の、悲哀やつらさを感じることはありません

逆に
青春時代にはやった歌を
ニコニコと歌っている患者さんの後ろで
涙をこらえておられる奥さんや
20代と思われる娘さんに付き添うお母さんの
悲しみを見せない明るい笑顔に
こちらが胸をつまらせたことはありますが・・・


音楽療法を勉強した時に
“同調の原理”すなわち
その場の雰囲気に合った音楽を使うべきであると教わりました

ですから最初は、比較的静かな優しい感じの曲を選んでいましたが
明るくテンポのある歌を歌ったら
皆さんの表情が活気付くことに気づいてからは
もう、“同調の原理”なんておかまいなし

季節の歌や、童謡唱歌
昔はやった歌謡曲、民謡
なんでもあり

「愛の奇跡(ヒデとロザンナ・・・知ってる人いるかな)」が好きという
患者さんと大声でハモったこともあったなあ

リクエストがあれば
演歌だってシャンソンだってやります

でも、最後は必ず
「ふるさと」でしめくくり

誰もが知っているこの曲は
低音部を歌える人がいたりして
時にはきれいな合唱になることもあります

こうして
明るく泰然と歌を楽しんでおられる患者さんの様子を見ていると
人は死を前にして
こんなにも強くなれるものかと驚かされます


3月3日には病棟主催の「雛祭り会」がありました

談話室に患者さんや付き添いのご家族が集まる中
栄養科の人たちの作った何種類ものお菓子が振舞われたり
看護師さんのフルートや、ドクターのバイオリン演奏があり
私も伴奏を務めました

その時にひとりの患者さんから
ボランティアと、病棟スタッフ全員に
お礼の気持ちとして
手書きのはがきを一枚ずついただきました

絵葉書

長い間、体を起こしているのはしんどいのではないか
というような状況の中で
何十枚も丁寧に書かれたハガキです
心のこもったうれしい贈り物でした



以前、このホスピスで
ご主人を亡くされた方がおっしゃった言葉が忘れられません

「週に一回の歌の会で
歌詞を目で追っている間だけは、何も考えないでいられた
歌を歌っている時だけが、現実を忘れさせてくれた・・・・ありがとう」と


こういうことを言って下さる方がいるから
やめられないんですよね・・・・・ボランティアって。





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“同調の原理”

さっき、私のブログへのpocoさんのコメントを読んで・・・思わず笑いながら胸いっぱいになり、あわててぬぐって主人に分からないようにしました。(嬉し涙)

で・・・まだまだ私の体重支える傘が見つからないから飛べず、ここにサーフィンして来たら・・・

懐かしい“同調の原理”の言葉!
pocoさんとお友達のボランティア、素晴らしいです。
“同調の原理”が基礎にあってこそ、それを踏まえてこうした素晴らしい効果が出ているんですよね。
何よりまずpocoさんたちが楽しく喜びを感じられている事、これはステキですよ。

誰しも死に向かって生きているんですが、ポスピスの方々はおぼろげながらも自分の終末が近いことを知っておられ、それを何とか穏やかに迎えたい、家族は迎えさせてあげたいし、残される自分達の心の平安が欲しいと・・・その現場に、こうした奉仕はかけがえのないものです。

ホント、音楽の力、不思議さですよね。
それとpocoさんたちのお人柄だと思いますよ。

誰しも自分に寄り添ってくれて、ご一緒に歌って過ごしてくれるなんて・・・どんなに嬉しい事か!
歌って思い出も一緒に記憶してるんですもの、この曲はあの時、あの人があそこで演奏した思い出のバッハ・・・とか、この歌は母がお寿司を作りながら歌ってたとか・・・ね。モチ、失恋のときの歌もあるし・・・人生の喜び悲しみに寄り添ってますものね。
どんな曲でも弾きこなされるなんて、すごいし・・・患者さん方には得難い存在ですよ。
イースターのカード・・・どんな感謝と喜びの言葉が書いてあったのでしょう!良かったですね。

あ・・・つい熱が入ってしまい長くなっちゃった(笑)

これからも、元気で、楽しく続けて下さいね。

ちなみに私は「ふるさと」聞くと、必ず涙が・・・(笑)
特に3番「志しを果たしてー♪いつの日にか帰らん♪山は蒼きふるさと♪水は清きふるさと♪」うふふ


思い出!

昔、留学中にしていたボランティアを思い出しました。私は、HIVホスピスだったのですが、何のとりえもなかったので(笑)シーツの交換や、折り紙で何か作ったり、英会話を教えてもらったり・・・
楽しかったですよ~好きでしてるっていうの、わかります。それに、相手にもそれは、伝わりますしね~v-343
音楽は、人の記憶をよみがえらせる魔法みたいなものなんですよね~v-341
演歌を弾くpocoちゃんと、マイク片手に歌うpoco夫ちゃんを想像して e-257

もりママさんへ

>あ・・・つい熱が入ってしまい長くなっちゃった(笑)

熱いコメントありがとうございますv-436

> ちなみに私は「ふるさと」聞くと、必ず涙が・・・(笑)

「ふるさと」効果は大きく
セッション中、一度も目を開けなかったような方が
唇を動かして、口ずさんでおられるような光景を何度も見ました

歌の力は偉大だなあと思わせられる瞬間です

ストレスは、血糖値を上げるといいますから
歌うことで、下げられるといいのにねえ

そらちゃんへ

> 昔、留学中にしていたボランティアを思い出しました。

ということは、そこではそらちゃんは英語で会話してるのよねね。
すっご~い!そんけーv-10

> 音楽は、人の記憶をよみがえらせる魔法みたいなものなんですよね~v-341

もりママさんも書いておられるけど
ホントにそうですね

そらちゃんの思い出の曲は
どの彼と一緒に歌った歌かな?v-411

>マイク片手に歌うpoco夫ちゃんを想像して
全然似合わないでしょ?v-8

感動

pocoさんが何かお仕事らしき事してらっしゃるのを以前知り、何となく「ボランティア?」って思っていました。
多分イメ-ジで・・・。感、的中!!

素敵な事なさっていらっしゃる、お世辞抜きに尊敬です。
ボランティアって逆にこちらも学ばせてもらう事も多いんだろうなア・・。

《人は死ぬ時は今まで築いた財産はあの世へは持って行けない。
ただ生きている間に他人にしてあげた事だけは一緒に持って行ける。》
聞いたことあります。

まだまだ、あの世に携えて行ける物が少ない私は見習わなくっちゃ。

カズの妻さんへ

うひゃあ、そんけーなんてされたら困るぅ

ある日の私たちの会話

「ねえ、もうすぐここに来だして9年になるよ」
「これだけやってるんだから、感謝状のひとつでもくれてもいいのにねえ」
「感謝状よりお金のほうがいいけどね」
「ガハハハv-8

こんな純粋さのない私達でも
神様は褒めてくださるかしら?

心に

強く響くお話ですね…。
思わず涙しそうになりました。
わたしは中学時代に合唱をやっていたので、歌や音楽の力の大きさを少しですが知っています。
びりびりとした感動をもたらしてくれることもあるし、中から感情があふれ出すきっかけになったりもしますよね。

わたしも「ふるさと」は大好きです。
この歌が国歌になればいいのになぁと昔から思っているくらいです。
そうすればもっと国をいとおしく歌うこともできるのに。

しずさんへ

>びりびりとした感動をもたらしてくれることもあるし、中から感情があふれ出すきっかけになったりもしますよね

そのとおりですよね!

いろいろな施設で歌ってきましたが
歌うことで心を開いてもらえることを何度も経験しました

歌ってすごいなあ、音楽って素晴らしい、と思える瞬間です

>わたしも「ふるさと」は大好きです。 この歌が国歌になればいいのになぁと昔から思っているくらいです

まったく同感
この曲を歌うと、涙を流す方が多いんです。歌詞もメロディも心に響く名曲ですよね



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Author:poco
                夫は20年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
極めてまれなものということで一時は絶望的な思いに駆られましたが、週1回の抗がん剤点滴でがん細胞と折り合っているらしく、無事に4年目にはいりました。
ちっとも甘くない生活だけど、初孫(♀1歳)とひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂9才)に癒される毎日です

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ある日突然、何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患。        発症原因も治療法も一般的な糖尿病とは異なります。 体内でインスリンを作れないので、毎日数回のインスリン自己注射をして血糖の上昇を防ぎます。           適切なインスリン注射により、仕事運動、旅行など健常の人となんら変わることのない生活を送ることもできるし、食事の制限もありません。     しかし、低血糖や高血糖に陥ることも多く、完治することはないので、このインシュリン注射は一日も休むことなく一生続けないといけないのです。

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