《回想》電車内で低血糖事件

5年を過ぎた頃から起きだした無自覚性低血糖
そのたびに、胃が痛くなるほどの心配をしました

電車の中で起きた低血糖もその一つです。

夫は、会社会社を出る時に
いつも帰るメールをしてきていました。

メールが来てから1時間20分ほどで家に帰ってきます。
それはもう、毎日きっちり

その日も帰るメールは届きました。
ところが、帰宅予定時刻を過ぎても帰ってきません。
アレッ、どこかに寄ったのかな?
でもそれなら連絡してくるはずだし・・・

携帯に電話を入れますが出ません。
おかしいな

10分が過ぎました。
またしても携帯はつながりません。

20分・・
30分・・・

何十回も電話しますが

出ません・・・・・・

胸がドキドキしてきます。

とりあえず、駅まで行ってみよう
駅の中で気分でも悪くなったのかもしれない
駅員さんに断ってホームまで見に行きます。

当然ながらいません。

40分・・
50分・・・・

時間はどんどん過ぎていきます。

何かあったに違いない!
どうかなってるに違いない!

どこに行ったの!
どうしたらいいの!
どこを探せばいいの!

誰かお願い電話に出て!

携帯を握って
ただウロウロするばかりです。



何度目の電話だったでしょうか

つながった!!

「もしもし!」
の呼びかけに返ってきた声は
心のどこかで予期したとおり本人ではなく
女性の声でした。

「あのー奥さんですか?」と遠慮気味の声
「ハイ!そうです!」
「改札のところで、ふらふらしてたから・・・・」
「本人の様子はまだ変ですか!?そこはどこですか?」
「はぁ、△△駅ですけど
 なんかわけのわからないこと言ってます」
「よく電話に出てくださいました。ありがとう。
 近くに自販機がありますか?
 申し訳ありませんが、そこで何かジュースを買って飲ませてください」
「何でもいいんですか?」
「ええ、甘いものならなんでもいいです
 私は、すぐそちらに向かいますので」

若い感じの声に、頭を下げながら続けます。
「で、もしお急ぎでないなら、私が着くまで一緒にいてもらえませんか」
「いいですけどぉ~」
「すみません
エーッと、20分くらいかかるかと思いますが・・・・よろしくお願いします!」

そこはうちの最寄り駅から、いくつも過ぎた駅です。

ちょうど帰ってきた息子の運転で向かいます。
安否がわかって、体中の力が抜ける思いです。
それと同時にだんだん腹が立ってきます。

何で、そんなになるまで補食しないのよ!
おかしいと思ったときに飴玉一個放りこめばいいのに!
カッカとしている私に
「お父さんにはお父さんの事情があったんやろう」
と息子は寛大です。


そこうするうちに△△駅に到着

電話に出てくれたのは女子高校生でした。
仲間らしい男女数人の高校生の前の階段に夫が座り込んでいます。
あらま、手には缶コーヒー!
ジュースって言ったのになあ。
まあええか、おじさんやし、コーヒーがいいかなって思ったんでしょう。
無糖でなくてよかった。

普通大人なら
電話が鳴ってるのに出ないでフラフラしてる人がいても
なかなかそのカバンを開けて、携帯を取り出すことは出来ませんよね。

まつげが重そうなほどマスカラどっぷりつけた女の子たちに
だぶだぶズボンを腰までずらした男の子
普段なら眉をひそめて見てしまいそうな子達ですが
ホントによくぞ電話に出てくれました。

「ありがとう、ほんとに助かりました」
心の底からお礼を言いながら
「いいですっ!」って遠慮する高校生たちに
「ジュース代だから」とお札を渡しました。

夫は、というと
まだ、完全に戻っていないようで
ちょっとボーっとしています。
家に帰る車の中で
息子が買ってきたコンビニのおむすびを食べて
徐々に復活

状況を聞くと
帰りの電車に乗った頃には低目を感じていたとのこと
補食しなければと思っているうちに
急激に下がってしまったらしいのです。

「迷惑かけたね」の言葉に
「それだけなの?」と言いたくなります

体中の力が抜け落ちたように思うほど疲れてるのに

でもまあ、無事でよかったと安堵した夜でした。


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始めまして^^コクボさんのブログで、こちらを見つけて読ませていただいてます。自分と同じ立場で、支える側の正直な気持ちに共感しています。ウチは一緒に車に乗ってる時に何度か急激な低血糖で怖い思いしていて、今は密かに常に夫の様子を観察しながら同乗しているので、居眠りも出来ないです。そんな感じなので、一緒に居ない時の心配はよく分かります!!

大変でしたね

同じ様な思いしょっちゅうです。
顔を見るまでは悪いこと、悪いこと考えちゃいますよね。
一段落し安心すると今度は無性に腹が立ってきて「何でもっと早く解らなかったの?って」つい大きな声出しちゃいます。
うちは製造業の為動いている仕事です。だからなのか主人が鈍感なのか皆さんのように低くなってきたのが解りずらいらしいんです。
うちでも似た大事故一歩寸前の事件その①お話します。
発症して半年以上経った頃、朝食後の測定
確か80位.
『お-、良いじゃん!』
それから仕事で15キロ先位のところへトラックで出かけ、お昼頃戻ってきました。
ピ-・ピ-・ピ-
トラックがバックする音です。
又ピ-・ピ-・ピ-何回も何回も鳴ってます。
うちの会社は前が全部駐車スペ-スですし
、しかも今日は私の車しか置いてないのに『もしやっ!』
急いで事務所から飛び出しました。
すると主人は何回も切り返して私とお隣の会社の車の間へ無理矢理入れようとしています。
横は広-く空いて居るのに停めた事もない場所にしかも1メ-トル位しかスペ-スがないのに入れようとしているのです。
『待ってエ-!』『やめて-』大きな声で叫んでいる私を(何?)って顔して見ています。
顔面蒼白で・目はトロ-ンとして・・・・。
とにかく運転を止めさせなければ。
『ちょっと待ってて!すぐブドウ糖持ってくるから。お願いだから!』慌てて事務所に戻り主人の机の引出しを片っ端から探しまくりました。がこう言うときは手が震えるだけで見つかりません!あ-あ無い!どうしよう!・・・そうだ,冷蔵庫にジュ-スがあった筈だ。急いで渡しました。その間トラックは道路をまたいだ状態で停車中。車が通ろうと知ったこっちゃありません。
そうこうしている間に話しが出来るようになり、ちゃんと駐車し直しました。
事務所で補食させ、問いただしたら帰る途中で車がフラフラしてきた感じがして「あれ-、おかしいな?」って思いながら運転してきたらしい。
トラックを見たら運転手側のサイドミラ-が無い!『何処かでぶつかった覚えない?』「途中対向車のダンプのような大型車にさわったような気もする」って。えっ-?!(驚)国1からバイパスそして県道を走って来たのですが良くも無事で・・・・。対向車のトラックの運転手さん本当にごめんなさい。
そしていやな予感がしたので私の車見直したんです。
『あっ!!!』車のフロント部分がへこんでる-。隣の会社の車もぶつかった跡がある-。あのピ-ピ-バック音の時やっちゃったようだ。
『も-っ、どうするの?』
亭主関白の主人ですがよほど堪えたらしく
しばらくおとなしかったですヨ。
低血糖による運転事故は知ってはいたのですが。
大反省でした。
それから半年後またまたひどい事があったんです。
次回お話しします。ネ
笑い話になるうちはいいんですけど、気をつけないとね。
pokoさんもお大事にして下さい

pocoさんごめんなさい。
pokoさんって打っちゃいました。

ここにも仲間が

始めまして^^さん(お名前がなかったものでとりあえずこう呼ばせていただきます)
ようこそおいでくださいました。

IDDMご本人のブログなどを拝見することはあっても
そのご家族の方のものはほとんど目にしたことがありません。
この病気自体があまり理解されてないこともあり、他人に話してももう一つ分かってもらえない歯がゆさがありました。
立場や思いを共感できる方と出会えてとてもうれしいです。
車に同乗中、心配で居眠りも出来ない・・・
一緒です!

事件その②を待ってます

カズの妻さん
pokoでもpocoでもいいですよ(笑)

ワァーーッ、この先どうなるの!
私も思わず「やめてー!」と思いながら読ませていただきました。
あわて方、あせり方、自分を見ているようです(笑)
ブドウ糖を探してる時の状況なんかそっくり。
怒り方もね

こんなお話が聞けるだけでも、ブログ始めてよかったぁ

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                夫は20年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
極めてまれなものということで一時は絶望的な思いに駆られましたが、週1回の抗がん剤点滴でがん細胞と折り合っているらしく、無事に4年目にはいりました。
ちっとも甘くない生活だけど、初孫(♀1歳)とひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂9才)に癒される毎日です

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1型糖尿病とは

    

ある日突然、何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患。        発症原因も治療法も一般的な糖尿病とは異なります。 体内でインスリンを作れないので、毎日数回のインスリン自己注射をして血糖の上昇を防ぎます。           適切なインスリン注射により、仕事運動、旅行など健常の人となんら変わることのない生活を送ることもできるし、食事の制限もありません。     しかし、低血糖や高血糖に陥ることも多く、完治することはないので、このインシュリン注射は一日も休むことなく一生続けないといけないのです。

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