悲しい現実

窓から
暖かい日差しがふりそそいでいるというのに
気持ちがどんよりと、重いのです

ついに

ついにまた
起こしてしまいました

低血糖昏睡

これは
過去に何度も書いた回想記事ではありません・・・現実です


明け方4時30分頃でした

聞き覚えのあるグワーーッ!という叫び声
硬直する夫の姿

またか
また起こってしまったか

跳ね起き
即座にグルコレスキューを
意識不明の歯の隙間に流し込む私

落胆の中で
以前に経験したのと
同じ光景が繰り返されました

何とか対処できると思ったので
救急車を呼ぶことはもう考えませんでした

レスキューが少しずつ喉を通るのを確認した後
グルカゴンを打ってみようと思い
冷蔵庫に取りに走ります

つい先日の、取り越し苦労でシュミレーションしたところだし・・・

しかし
頭で理解しているのと、実際にやるのでは大違いで
小さな容器のシールをはずすところから手間取ります

シールがはずれると、その下には厚いふたが・・・

これどうやって取るんだろう

そっか
注射針を刺せばいいんだ

溶解液を吸い出し
グルカゴンの容器に入れ
よく振り混ぜ
それをまた注射器に吸い出す

その合間に
ジュースを口に流し込む


冷静に対処しているつもりでも
容器を取り落としたり
ジュースをこぼしたり

自分の心臓の音が
ドンドンドンドンとすごい音で聞こえます

今、血圧測ったら高いだろうな

緊急事態のさなかに
どうでもいいようなことが、頭をよぎります

注射器には空気の泡がいっぱい入ってしまい
それを出していたら、もともと少ないグルカゴン溶液は
ちょっぴりになってしまいました

泡が少し残っているけど・・
まあいいか、さあ打とう・・・と夫のパジャマの袖をまくりあげた途端

夫がむっくり体を起しました
意識が戻ったようです!

それなら注射は打たないでいいでしょう

しかし
戻ったと言ってもまだぼんやり状態です

子供をあやすように
これを食べようね、とブドウ糖キューブを口に含ませ
チーズとクラッカーを少し食べさせます

夫は、不思議そうな顔をしながらも
素直に食べてくれました

測定値は56

あとは血糖値の上がるのを待つしかない、と
布団にもぐりこみましたが
ひえきった体はいっこうに温まりません

歯がガチガチと音立てるほど震えたのは
寒さのせいだけではなかったでしょう
胃の辺りもキューッと痛みました

しばらくぶりの昏睡はショックでした

以前のように
タイトなコントロールをしているわけではないのに
気付かないうちに
閾値が下がってしまっていたのでしょうか

布団の中でも
思い出したくない叫び声が何度もよみがえり
あと何度こんな思いをしなければいけないのだろう
などと思うと
目は冴える一方です


比較的早く回復してきた夫は
こちらの不安や心配をよそに
起きている私を見て

「どうかしたの?」と不思議そうに聞きます

「低血糖で昏睡状態やったんよ」
と、サイドテーブルの上のレスキューや注射器を指差すと

「えーーっ!」っと驚いています

彼にとれば
数十分前の大騒ぎは意識にないのですから
たまたま今目覚めたような感じなのでしょう

仕方がないとはいえ
ひとりどっと疲れている私は
なんだかとても複雑な思いに駆られてしまいました



結局使われなかったグルカゴン
結局使われなかったグルカゴン






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今日UPされてるってことは、昨日の夜の事なのかな??((+_+))

自分に経験の無い事だから、本人の気持ち、周りの気持ちは、分かったようなこといえません _(._.)_

でも、以前の回数に比べたら、ずいぶん減った!昨日は、たまたま、ゆっくり下がって、気付かなかったのかも!と、少し甘やかした気持ちになって欲しいな。
対処してる人には、そんな気持ちにはなれないのかもしれないけど・・・・

閾値

お疲れさま・・・

ずいぶんと順調やったのに、悔しいなぁ・・・
pocoさんは勿論、ご主人様も残念な思いでいっぱいでしょう!
どんなにか心細かったことか・・・
ある意味、孤軍奮闘ですものね、そんな医療関係者でもないと、緊急事態に注射打てませんよね。、
しかも、薬壜から吸い取るなんて・・・こんな時の為にどうせ使い捨て注射器なんですから、針だけ付ければ打てるよなグルカゴン注射器を作って欲しいと思いました。
私がこんな状態になったら、主人はお手上げです、とてもpocoさんのようには機転もきかず、ジュースさえも飲まそうとしないわね。やっぱりpocoさん凄い!
私、昨日は平均70台のコントロールだったので、閾値が低過ぎかな?と心配になって、夜中に何度も目が覚めたんですよ。そんな季節なのかしら?

だから・・・この記事にドキッ!!

でも、リセットされたとはいえ、無自覚解消への道はこれからも続けていけば上手くいく筈ですから・・・お互いに頑張りましょう!
pocoさんの夢に向って、応援してますよ!

ホントに、えらかったねぇ・・・でも、無事で良かった!

いままでは、「pocoさん大変だなぁ~でも無事でよかったな。」と思ってましたが、今回の記事を読んで、本人ももちろんですが、家族にこんなにも負担がかかるものなんだなぁと改めて考えさせられました。

pocoさんの体に、こんなに大きな影響があるんですね。
心臓がバクバクして、手がふるえて、寝られなくなって・・・
寿命がちぢまるーー!!

ご自分じゃ言えませんよね。
「家族の体にもこんなに負担がかかるのよ」なんて。
でも、こんな大事なこと、だれが伝えられるんでしょう?
貴重な記事です。
この記事を読んで、poco夫さんにもそれを感じてほしいなと思いました。
いっしょうけんめいやった結果で、わざとじゃないのはわかっているけど。。
ついキツめにしてしまいがちなコントロールを、もう少しゆるくしても、合併症にはなることはないのでは?

毎日のことで「ついうっかり」してしまわないよう、緊張感をもたなければと私も思いました。

フレ~!フレ~!

大丈夫? pocoさん・・・。


この所ず~っと無自覚ナシのイイ状態だったから余計にショックだよね。

真っ青になって判らなくなってしまっている夫を介抱しながら「私がもっと早くに気が付けば・・・」とか「さっき、もう一度計るようにしておけば・・・」とか後悔の気持ばっかりがわいてきますよねえ。

ウチもヒヤッとすることはまだまだ沢山起してくれますもの。
夫を許す、許さないとかでなく(多分意識ナシの本人より、この状態を目の当たりにしている家族の気持の落ち込みの方がある意味ではツライ)この先もこんな場面に直面させられるのだろうっていう、この病気の難しさにやりきれなくなる切ない気持になってくるのですよネ。

でも、ガンバロウ!pocoさん。
同じ悩みを共有する仲間があちこちいるんだから。
そして夫婦で二人三脚、行くしかないんだから。

すぐにレスキューを流し込んで対処して、それも歯の隙間からですよね。
例えジュースがこぼれても、気泡だらけだったとしても、グルカゴンを打つ前に旦那様の意識が戻られたのは、pocoさんの最初の対処が早かったからですもんね。冷静に対処出来てたんですよ。
まずは自分を褒めてあげても良いんじゃないかな!
そう、絶対に。pocoさん素晴らしいです。
旦那様から「ご褒美」貰わなくっちゃね。^^v

今日は何か素敵な事があると、良いですね♪

 pocoさん おはようございます。

 そうだったのですね。
 グルカゴンの写真が なんとも言えません。(私 1度、娘に打ったことあります。)

 その時のご主人さまの姿が フラッシュバックすることがあるのではないかと思います。
pocoさん 眠れていますか? 大丈夫ですか?

 今日は こちらは 寒いけれど そのぶん 空気が澄んで とても良いお天気です。
 神戸は いかがですか?

 空を見上げてくださいね~


 ↓ おNEWなパソコン いいないいな。

 多才なpocoさんは、ピアノの先生もされているのですね。
 お綺麗で優しい先生 生徒さんが うらやましいです。 


 
 

そらちゃんへ

25日明け方のことです

病気になったことは本人の責任でもなんでもないし
低血糖だって、いい加減なことをしていて起したわけではないから
決して責め立てるつもりはありません

ただ
本人が他人事のように(内心はそうではないかもしれないけれど)
何かあったの?なんてのんびりしてることが
ちょっとくやしくて

一人で対処しなければいけない者の
負担や不安さも
わかってもらいたいなという気持ちで
ありのままを書きました


もりママさんへ

油断と過信でしょうか

70以下撲滅キャンペーン
またやらなければいけません

ご主人は、まだその必要に迫られてないだけで
どなたのご家族でも
私と同じ立場に置かれたら
同じように対処されると思います

ぜひいつまでも
そんな必要性のないコントロールを目指してくださいね





わざとではないし、意識がなくなっている間の出来事なので
本人は全く知らない事とは言え
pocoさんのしてくれたコトに対して
労いや感謝の言葉があると少しは気持ちが違いますよね

寝ている間の低血糖昏睡・・・怖いですね
大体30台くらいになると自然に眼が覚めるみたいなので
まだ経験ありませんが、一人で寝ている私にとっては恐怖の極みデス

カッパさんへ

低血糖昏睡が何回目かを思い出せないほど、経験しても
その都度、とても怖いです

深夜、ひとりでそれに対処するのは
とても不安です

今までは
そのやりきれなさを、どこにもぶつけることができませんでした

いまでは
こうやってブログに書くことで発散できるようになりました

気持ちがわかってもらえて
とてもうれしいです

カズの妻さんへ

>夫を許す、許さないとかでなく
(多分意識ナシの本人より、この状態を目の当たりにしている家族の気持の落ち込みの方がある意味ではツライ)
この先もこんな場面に直面させられるのだろうっていう
この病気の難しさにやりきれなくなる切ない気持になってくるのですよネ。


あ~~
そうなの!この気持ちなの

この、わかってもらえる感が、うれしい

共感しあえる仲間がいてくれて
温かいものが、体の中を流れていくような
安心感に包まれました



ともかさんへ

パーッと気持ちの晴れるような
素敵なことがあるといいのですが

アラカン夫婦のもとでは
あまり華やかな展開も起りそうにありません

せいぜい夫が夕飯を作ってくれたくらいでしょうか
これも
精一杯の感謝の気持ちの表れかもしれませんね

この感謝の気持ち
ずーーーーーっと持ち続けてくれたらいいのですけどね(^^)

keikoさんへ

>  グルカゴンの写真が なんとも言えません。(私 1度、娘に打ったことあります。)
エッ!そうなんですか

どれくらいの時間で戻るのか、一度試してみたかったんですが(笑)
とにかく打つ直前までいったので、とてもよい予行演習になりました
今後、実際に打つ機会などない方がいいのですが

>  その時のご主人さまの姿が フラッシュバックすることがあるのではないかと思います。
しますね

何度も声や表情がよみがえってきて
寝つきが悪いです

楽天的なので
しばらく平和だとすぐ忘れるのですが(笑)

夕食後
夫のウォーキングに付き合って、散歩をするのですが
冬の星座を見えるのは大好きです
オリオン座がよく見えますね

あっ、私ピアノを教えてはいますが
お綺麗で優しくはありませんよ、念のため。

ちりかさんへ

> わざとではないし、意識がなくなっている間の出来事なので
この辺りのことは
重々承知で、決して責めるつもりも怒るつもりもないのですが
一人さっさと、すやすや休まれると
何よ、こっちの苦労も知らないで・・!と思ってしまうのです

まあ、翌朝には
「ごめん」と謝ってくれるのですけれど

> 寝ている間の低血糖昏睡・・・怖いですね
本当に怖いです
多分本人が一番怖いと思うのですが
どうしようもないとは言え
何とか避けることはできないものかと思います

ちりかさんのように
何らかのアラーム機能が働いている間はいいのですが
それでも
くれぐれも気をつけて下さいね
ご家族のためにも!

うーん。
血糖値56で低血糖昏睡になってしまうんですね。。
とするとかなりシビアなコントロールが求められる。70以下を撲滅するというのも有るとして、目標値を上げると考えた方が良いのかもですね。
私はさっき、久しぶりに20台(29)の低血糖でしたが、今回含めて低血糖でも昏睡には至ったことが無い。
どーゆー違いなんでしょうね?

ケロリンさんへ

あっ、ちがうんです!

まぎらわしい書き方をしてしまいましたが
56は、意識が戻った時点での血糖値です

意識のない時は、測定の余裕はありませんでしたから
20か30台だったんじゃないかな

20台でも昏睡に至らないというのは

頻度や
経過時間
歴などが関係しているのではないかと思います

どんなに気をつけていても
出してしまう低血糖

本当に難しいですね

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                夫は20年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
極めてまれなものということで一時は絶望的な思いに駆られましたが、週1回の抗がん剤点滴でがん細胞と折り合っているらしく、無事に4年目にはいりました。
ちっとも甘くない生活だけど、初孫(♀1歳)とひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂9才)に癒される毎日です

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ある日突然、何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患。        発症原因も治療法も一般的な糖尿病とは異なります。 体内でインスリンを作れないので、毎日数回のインスリン自己注射をして血糖の上昇を防ぎます。           適切なインスリン注射により、仕事運動、旅行など健常の人となんら変わることのない生活を送ることもできるし、食事の制限もありません。     しかし、低血糖や高血糖に陥ることも多く、完治することはないので、このインシュリン注射は一日も休むことなく一生続けないといけないのです。

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