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《回想》ランタスとの出会い

2006年3月のことです

「もしもし、○○社のAと申しますが・・
ご主人の様子がおかしいのですが」
と夕方の電話

うぁー、またもや会社で低血糖か

意識はあるがボンヤリしているらしい
前回の低血糖発作
夫の病気のことはすこし分かって下さった方らしく
ジュースを飲ませてくださったとか

「たびたびご迷惑かけて申し訳ありません
机の中にキューブを入れているはずなんですが
3個(ジュース飲んでるからそれくらいでいいかな)食べさせてもらえますか?
私はすぐにそちらに向かいます」

携帯と財布を握って、車に飛び乗る。
会社まで、車で1時間近く。

途中会社に電話を入れる
「どんな様子でしょうか?」
「何かとても苦しそうで、少し暴れたりされたので
救急車にきてもらって、先ほど病院に運ばれました」

・・・・・ん?

暴れた?

まれに凶暴性(!)のある低血糖症状になることがあるのですが
どうやら、そいつが出たみたい。

そういう時は,夫の中では
何だか、とてもいやなことを強要されていて
それを拒否している状態なのだそうです。

日ごろは、穏やかな人なのですが・・
会社の方もびっくりされたことでしょう。
病気のなせるわざとはいえ
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

病院に駆けつけると
すでに、真人間に戻った夫が
「また、やっちゃったよ」と困った顔をしています。

運ばれた時の血糖値は29だったとか
ネクタイはなく、ワイシャツはくしゃくしゃ
少し血も付いています。
穿刺か点滴の時についたのでしょうか。

若い看護師さんが
「着いた時はだいぶ暴れたんですよぉ~
短い時間で、こんなに戻るんですねぇ」
と感心したように言いましたから
かなりの狼藉振りだったようです。

ブドウ糖が切れることでこんな状態になる人を
はじめて見たに違いありません。

そこに、処置してくださったらしいお医者さんがニコニコしながら
「やあ、正常になりましたね」とやってこられました。
「よく低血糖起こすんですか?」
「ハイ!しょっちゅうです」
私は、強くうなずきます。
何かこのお医者さん話しやすい

「頻繁で参ってるんです」
「インシュリンは何を使ってるんですか?」
「朝夕Rで、昼は30Rを」と夫
「ほう、変わった打ち方ですね
・・・そうすると、夕方5時くらいと、夜中の3時ごろに低血糖起こしやすいね」

エーーーッ!

分かってるやん、このセンセ!


「そうなんです!!まさしくその時間が魔の時刻で・・・」
「・・・山がね、あるんですよ。
その時間に打つと
ちょうど、夕方5時ごろと夜中3時ごろに山が来るんです」

ほうーなるほど・・・・なっとく


「で、センセ、何か改善する方法は・・・・」
わらにもすがる思いで聞きます。

「う~~ん、ランタスと、超速効のヒューマログなんかに変えてみたらどうかなあ」

出ましたランタス!

君はここにいたのか!


「でもインスリン変えるには、入院が必要なんじゃないですか?」と夫
「イーーエ、通院で行けますよ」

目の前バラ色

いけるんや、入院せんでも変えられるんや!

ああ、この先生に主治医になってもらいたい!

「いやあ、僕、来月から、××の○○病院に移るんですよ」

・・・・・残念~遠すぎるぅ~


それでも
暗闇の中、光明が見えた思いでした。

しかし夫は
変えるとなると、主治医がなんていうかなあとか
今までのコントロールが維持できるだろうか心配だとか
今のHbA1Cが悪くないだけに慎重発言

そりゃまあ
自分の体が実験台ですから
長年やりなれたことを変えるには
勇気も必要でしょう。

それより、こんなことが2度もあって面目ない。
会社でもう一回起こすようなことがあったら
辞めなきゃいけない!
と、悲愴な気持ちを抱いたようでした。

結局インスリンを変えるという冒険には踏み切れず
ハラハラと日を過ごすうち
それから1ヶ月も経たないのに
ついに会社での3度目の発作を起こしてしまうのです。

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非公開コメント

石橋を叩いて渡らないとは・・・

ええーーっ!
それでもまだ変更お願いをなさらなかったの?
ご主人様慎重な方なんですね!

私など入院中、当初は基礎インスリンはNだったんですよ、白濁するまでの操作が面倒でやっと慣れた退院間近に「レベミルに替えましょう!」とその夜から透明なレベミルになり、何の操作もなくラピットと同じように打ててラッキー♪と。
なので、インスリンを替えるのがそんなに大変なこととは思いませんでしたよ。
何年もHbA1cが良い数値だったのなら、変更するのを躊躇される気持ちも分かりますが・・・
でも、低血糖のご心配はpocoさんにしてみればインスリンのせいでは?と思われる要素がたくさんあったのにねぇ・・・
やはりセカンドオピニオンって大切なのかも・・・と、救急で対処して下さった先生のご意見を読んで思いました。

で・・・3度目もあったとは!(事実は小説より奇なり・・・と、NHK私の秘密のイントロみたいで、続きのアップを熱望中!うふふ)

>もりママさん

>事実は小説より奇なり・・・と、NHK私の秘密みたい
懐かしいですねえ。これ分かる人、きっと少ないでしょうね(笑)

それほど訪問者も多くない中
たびたびコメント下さる、貴重な存在のもりママさんのご希望となれば、さっさと更新しないといけませんね(笑)
衝撃のラストまで、まだまだ引っ張ります
アッハッハ

ん~~~

わっかりましぇ~んv-405

でも、続きはお待ちしてま~っすv-344

あっっ次のVOX参加しますか??

>そらさん

>わっかりましぇ~ん
やっぱりぃv-389

VOXに行って
若くてきれいなそらちゃんに会いたいんだけど
残念ながら予定ありで、行けませんv-406
poco夫は、張り切って参加申し込みをしてるので、可愛がってやって下さい。

連載小説ですね

もー。
「続きはCMの後!」並みの引っ張りですね。
あー早く先が読みたい。。。e-250

>-kero- さん

アハハ
しょーもない過去の記録を
延々引っ張って、申し訳けありません。

中だるみになっても、チャンネル変えないでーっ!v-12

ほんとっ、文才を

こんばんは、pocoさん。
本当にpocoさんのエントリーはお上手デス。
文才がおありだと感心しています。

やっぱり、ご主人様は律儀なお方なんでしょうか?
発症が今より10年前、やっぱり、医療の10年は大きいのでしょうか?
私も主治医から「4回射ちと2回射ちとどちらがいいですか?」と聞かれました。
入院中で、何の知識も持たない私は、
「少なくて済むなら」と2回打ち、30Rを選択しました。
そして、ソレが、1型患者としては、イレギュラーな射ち方だと学びましたので、今では、30Rは捨てました。

pocoさんのご主人様,VOXにご参加なんですね?
では、是非、お会いしたいデス。
pocoさんも、その後の「大阪、呑んだくれ会」にご一緒に参加されてはいかがですか?

>myさん

文才・・なんて言われるとお恥ずかしいv-398

>1型患者としては、イレギュラーな射ち方だと学びました
医者任せでなく、患者も自ら学んで
よりよい医療を選択していく必要あるんですね。
ますます皆さんのブログから目が離せません!

VOX不参加はホントに残念!
MYさんの大台がいくつなのかを確かめたかったのに!

夫は参加ですので、よろしくお願いします。
poco夫って言う名札下げていく?って言ってます(笑い)

で、「大阪、呑んだくれ会」には
どうしたら参加出来るのでしょうか?
有志による懇親会、というのがそれですか?

大阪名物、呑んだくれ会

わーい、じゃあ、pocoさんのご主人様とお会いできますね。
嬉しいデス。

そのとき、特別に、私の大台をお教えいたしましょう・・・嘘ですっ。
そんな恐ろしいこと、できませんよー。

「有志による懇親会」はVOX主催デス。
その後の二次会でかな。
いつも、オバハンたちのお世話役を引き受けてくれている、とっても心優しいお仲間がいるんですよ。
その方に連絡しますね。
よろしかったら、メール下さい。

あっ、名札は下げるんではなく、myの場合、オデコに貼っておきます。(笑)

>myさん

夫はいまだかつて
自分以外の人が、インスリンを打っているのを見たことがありません。

呑んだくれの会で、呑んだくれながら
他の人がプチュッと注射をしてるところを見たら
どんなに喜ぶでしょう(すごい変態みたいv-12

あっ、名札はおでこに貼るように伝えておきます(笑)

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poco

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                夫は20年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
極めてまれなものということで一時は絶望的な思いに駆られましたが、週1回の抗がん剤点滴でがん細胞と折り合っているらしく、無事に4年目にはいりました。
ちっとも甘くない生活だけど、初孫(♀1歳)とひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂9才)に癒される毎日です

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1型糖尿病とは

    

ある日突然、何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患。        発症原因も治療法も一般的な糖尿病とは異なります。 体内でインスリンを作れないので、毎日数回のインスリン自己注射をして血糖の上昇を防ぎます。           適切なインスリン注射により、仕事運動、旅行など健常の人となんら変わることのない生活を送ることもできるし、食事の制限もありません。     しかし、低血糖や高血糖に陥ることも多く、完治することはないので、このインシュリン注射は一日も休むことなく一生続けないといけないのです。

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