《回想》つらい日々

青天の霹靂ともいえる、IDDMの発症でしたが
退院後の生活に慣れてくると

「IDDMは何でも食べられるし
何でもできるし
インシュリンさえ打っていたら
普通と変わらない生活ができる、楽な病気」
・・・・
というような認識になってきました。

運動をするのは夫ですし
食事の量に気をつけるのも
好きなお酒を我慢しているのも夫です。
低血糖になっても、自分でちゃんと始末できますし・・・・

私は、当初こそ
糖尿病の本を買い込み
カロリーに気を配りながら献立を立て、記録し
と食事に気を使いましたが
夫が「僕が自分で加減して食べるから
pocoは今までどおり作ったらいいよ」と言ってくれたので
喜んでお言葉に甘えることに・・・・
油物と、糖分にだけは気をつけましたが。

お弁当を入れる手間は増えましたが
私の日常はほとんど変わることなく
のんきに夫を置いて友達との旅行なども楽しんでいました。



それが一変したのは
5~6年後
無自覚低血糖が頻発しだしてからです。

家で起こす無自覚低血糖だけでなく
電車の中で起こしたり
会社で起こしたりと言うことがおきてからは
毎日
会社から無事帰ってくるか、ひやひやものでした。

いつも帰ってくる時刻にチャイムが鳴らないと
途中で何かあったのではと心臓がバクバクしてきます。

無事に帰ってきても
帰り着いたときは、血糖値が下がって
フラフラだったり
そうでない時はたいていイライラの極致で
ブスッとして
ろくすっぽ口もききません

夜中は夜中で
いつあの叫び声が起きるかと思うと
寝床に入ってもしばらくは寝付けません。
夫の寝息の変化で、ハッとして飛び起きることもたびたびでした。

こんなに心配はしているけれど
万事が大雑把なB型ですから
なかなか、夫の要求するレベルの
細やかな気遣いはできなかったと見えて
帰宅後食事がすぐに出てこないから、と怒鳴られたことがあります。

「いつも、いつも遅れるじゃないかー!」って

たった5分の遅れやないの!
熱いものを熱く出すには
それくらいかかって当たり前でしょ!
自分の勝手やったら、早かろうが遅かろうが平気なくせに!
いつもいつもやなんて!
私がピッタリの時間に出すためにどれだけ苦労してると思ってるンよ!
どんなお料理屋さんに行ったって
私ほど早く出してくるところはないでしょうが!!!

日ごろは口数が少ないとはいえない私なのに
山ほどある心の中の言葉を発することもできず
悔しさと悲しさに立ちすくむ思いでした (おーー、けなげな妻っぽい)

何でもすぐに忘れてしまうのに
こういうことだけは、いつまでも憶えているものですね(笑)
本人は、そんなことを言ったことさえ忘れているでしょうが・・・・

うーーっ!こうして思い出しても腹がたってくるぅ

それからは
1分だって遅れてなるものかと、
意地になって食事の仕度をしていました。
(仕事を持っていますので、それはそれで結構大変でした)


夫が帰ってくると
今日のご機嫌はどうかな?と緊張する・・・

神経がピリピリするような日々でした

元来
人の顔色を見ながら暮らすようなタイプではありませんので(分かってるって?)
こんな気の遣い方、私らしくない!とよく思ったものです。


今、振り返ってみれば
働き盛りで、発病した夫は夫で
大きな挫折感を抱いていたのかもしれません。
仕事面では
会社の衛生課から残業禁止、出張禁止を言い渡されていましたから
充分な働きができないという歯がゆさもあったのでしょう。
愚痴めいたことは一言も言いませんでしたが
言葉にしない分
当たりやすいところに当たっていたのかもしれません。。


こんなままではいやだ!
この状況を変える方法がきっとある!


そんな思いを抱いての毎日が過ぎていきました。
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非公開コメント

耳が痛いデス。

コレは私に対しての、ご発言かと思うようです・・・。

私は先日の「可愛い妻」に戻るべく、努力しています。
我が家の場合、私が不機嫌にならなければ、何の問題もなく廻っていっていくんですね・・・。
発症前は前で、イロイロ悩みもあったのに、「病気」に比べたら、大したことなかったんですねー。
健康ってすごいなーと思います。

二人で抱えていく病気なのですネ

低血糖なんだからって解っていても何でこんな態度なの?って、ノ-テンキな私でも
腹が立ったり、涙が出て来たりの連続でしたヨ。pocoさんの気持よ-く解ります。
例の大事故未遂の件から仕事で出かける用事は私が出来るだけするようにしたり、仕事の形態もだんだんと変えて行き他県への出張も殆ど行かなくなりました。
以前は土曜日は誰からかお誘いがあって、
お町のオネエチャンの所へ飲みに行っていたのが、お誘いを断っていくうちにお誘いも殆ど無くなりました。
私も旅行は夫と一緒だから・・って友達に言ってますからやはりだんだんと誘われなくなり、今は二人だけの旅行になったり、姉妹夫婦達との旅行のみになりました。
不自由は仕方ないけど何かあってからではと思って四六時中見張っています。(笑)
何年(いつの事?)か先に医学の進歩で又元通りに近い状態になったらそしたら思う存分一人を楽しもうッと!!(私何歳になってる?)
後日ゆっくり時間が取れたとき前に紹介したもう一つの大事件お話しますネ

現在進行中

「イラついているのがイヤ。」「低血糖が心配。」最近の嫁の口癖です。
病気の発症で、ライフプランが大幅に変更ていうか先が全く予想できなくなった焦りが、気付かぬうちに表出していたのかと反省頻りデス。

もう少し言動で妻に感謝していることを伝えたいと思います。

立場は違っても・・・

pocoさんのご心中、お察しします。
10年もの歳月、支える方も支えられてる方も、それぞれ大変だったのですね。
でも、ご主人様のお気持ちを理解されてるから偉いわ!
>日ごろは口数が少ないとはいえない私なのに
山ほどある心の中の言葉を発することもできず
悔しさと悲しさに立ちすくむ思いでした (おーー、けなげな妻っぽい)
のこの部分に、痛く共感しました。
私は反対の立場ですが・・・(笑)
血糖値測定で穴だらけの指先で、必死で水仕事してるのに・・・と、涙することもあるんですよ。
>1分だって遅れてなるものかと、
意地になって食事の仕度をしていました。
そうそう私も何度もそう意地になります・・・ホントに私たちって健気ですよねぇ・・・(笑)
立場は違いますが、低血糖にめげずに頑張ってるのに・・・と。(笑)

で・・・是非、この続きを読みたいです!
状況を変えられたのでしょうか?

ホント耳が痛いです。。

pocoさんのIDDM患者の相方視点は本当に参考になります。
m(_ _)m
気をつけなきゃなぁって思わされることばかり。

でも、「今日のご機嫌はどうかな?と緊張する・・・」のは、我が家の場合は俺のほうかなぁ。

それにしても、「5~6年後に一変」ってのが、コワ~イです。。
まさに今は「普通と変わらない生活が出来る」と思えてきてるところなのになぁ。

本と耳が痛い

ほんと、私の場合、母に当たりっぱなしな所あります。この前のコメントにPOCOさんも、発症、2-3ヶ月は、手探りで、と伺って、反省しました。母に過剰に理解を求めたり、でも、誰のせいでもない病気に対して、どうしていいかわからない、もやもやや、母に当たってしまった後の自己嫌悪。あ~結構私凹んでるな~あかんあかん、明るく♪お盆に帰省したときは、久々に母に恩返しせねば~(^◇^)

>myさん

いやあ、そんな、耳痛がられたら恐縮です。
>私が不機嫌にならなければ、何の問題もなく廻っていっていくんですね
この自覚、充分「可愛い妻v-238」ですよ。

ホントに、健康のありがたさ痛感です。
しかし、病気なのに、元気に暮らすこともできる不思議な病気ですね、IDDMは・・・

>カズの妻さん

本当に、今までも、これからも
>二人で抱えていく病気
なんだなあと思います。

>何年(いつの事?)か先に医学の進歩で又元通りに近い状態になったらそしたら思う存分一人を楽しもうッと!!
その時は、ぜひご一緒して
亭主の悪口、言い合いましょう!

>saka10さん

>もう少し言動で妻に感謝していることを伝えたいと思います。

これやっとけば、うちの夫みたいに
何年もたってから、ブログ上で文句言われることないと思いますv-218

>もりママさん

ここに、もりママさんがいらしたら
健気な(?)妻同士、手に手を取り合って
共感しあえうことでしょうねv-290

続編?あるんですよ(笑)
幾多の、低血糖昏睡を乗り越えてたどり着く先が・・・・(笑)

>-kero- さん

>「今日のご機嫌はどうかな?と緊張する・・・」のは、我が家の場合は俺のほうかなぁ
これで、-kero-さんのことが、いっぺんに好きになりました 。

これこそ、夫婦円満、甘い生活の秘訣です。

>そらさん

>誰のせいでもない病気に対して、どうしていいかわからない、もやもや
IDDMのみんながこうした思いを抱いてきたんですよね。
家族も然り。
同じ思いで、泣いたり、笑ったり・・・・
お母さんは、そらさんの気持ちよーく分かってると思いますよ。

お盆に帰っていっぱい甘えておいで。

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poco

Author:poco
                夫は20年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
極めてまれなものということで一時は絶望的な思いに駆られましたが、週1回の抗がん剤点滴でがん細胞と折り合っているらしく、無事に4年目にはいりました。
ちっとも甘くない生活だけど、初孫(♀1歳)とひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂9才)に癒される毎日です

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ある日突然、何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患。        発症原因も治療法も一般的な糖尿病とは異なります。 体内でインスリンを作れないので、毎日数回のインスリン自己注射をして血糖の上昇を防ぎます。           適切なインスリン注射により、仕事運動、旅行など健常の人となんら変わることのない生活を送ることもできるし、食事の制限もありません。     しかし、低血糖や高血糖に陥ることも多く、完治することはないので、このインシュリン注射は一日も休むことなく一生続けないといけないのです。

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