さようならの時

先日、音楽療法士として月2回通っていた知的障がい者施設で
最後のセッションをしてきました

2005年からですから、6年以上続けたことになります
母のサポートにもう少し時間を取りたいと思い
半年ほど前から「定年退職したい」(注・・実際には音楽療法士に定年はありません)と申し出ていたのですが
スタート時よりずっと一緒にやってきた相棒に「もうちょっとお願い」されて伸び伸びになっていました。ようやく後任も見つかり今日で最後、というその日に母の病名が分かったのも何かの巡り合わせのような気がします

セッションの最後は、いつものお別れの歌です
普段はバイバイと手を振るだけですが、この日は一人ひとりと握手して回りました

年齢も障がいの度合いもそれぞれ違います
でも、施設の持ち味を反映してか、穏やかで素直な人たちばかりです

「おせわになりました」とたどたどしくではあるけれど
きちんと挨拶してくれる人もいれば
今日でおしまい、という言葉を理解できない人もいます
「センセ、元気でね」と何度も言ったその後で「またあした来る?」と言われては
しんみりムードも爆笑に変わります

音楽療法を取り入れてくれる施設は決して多くはありません
薬の効果のように、きちんと数字であらわせるものではありませんから
それでも6年半の間にはみんなずいぶん成長したもんだなあと思います
めざましい進歩は望めないものの、地道な継続の成果は現れるものです

全くコミュニケーションのとれなかったダイちゃんは、今では呼びかけにちゃんと反応するようになりました
当初は自信なさ気で、不安そうだったカノウさんは、ずいぶん大きな声が出せるようになりました
キーボードのコンセントを抜いたり、楽譜を隠したりと邪魔ばっかりしてたウッちゃんも、随分落ち着きました。時々、ニヤッと笑いながら鍵盤を触りにくるのは、コラッって怒られたい時
ニコニコ明るいトモちゃん。自分の番じゃない時には太鼓をたたかないで待てるようになりました
お別れと聞いてオイオイ泣いてくれたヨシカさんは、いつも素晴らしいリズム感を発揮でした。音楽療法でいつも褒めてもらえることが、自信になるといいね

施設から大きな花束を頂いて、みんなが作った鯉のぼりの壁画の前で記念撮影して
お別れ
さあ、お別れです

みんな、みんな元気でね~~


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お疲れさま!

音楽療法士のpocoさん、不思議なご縁も感じたきっかけでしたね。
長い間、ホントにステキなお働きをありがとう!
それぞれの患者さんに良い刺激を下さって、でもそれはpocoさんにとっても良い刺激だったことでしょう!
この最後の記念写真、皆さんのお顔がピンボケ加工されてますが、私には不必要だったかも、だって目頭が熱くなり画面がにじんで見えるんだもの(笑)
でもでも、皆さんの笑顔と、pocoさんの手の花束がしっかり見えるようです。
後任の方が見つかって良かったですね。

ホントにお疲れさま♪

♪もりママさんへ

6年半の活動は、ピアノ教師としてだけでは分からなかった世界で、いい経験になりました
おそらく、音楽療法士としての仕事をすることはもうないと思いますが
音楽が持つパワーはすごい、と改めて思います

今後は、学んだ知識を高齢者施設でのボランティアや
母のためにも役立てられたらいいなあと思っています

せっかくA先生などから、教えを受けたものですから(笑)

お疲れ様でした♪

主人も以前通っていたデイサービスで、音楽療法を受けていましたよ。
最初は戸惑っていたようですが、
最後は打楽器担当で頑張ってました。
皆さんの表情も活き活き輝いてました。

私も一度だけ参加させてもらって、楽しいひと時を過ごしたのを覚えてます。
あれは見てるよりやった方が断然楽しいですね。

本当に音楽の力はすごいです。
お母様にもきっと良い影響があると思いますよ。

♪mikomonaさんへ

だいたいどこの介護施設でも、女性はとても意欲的に参加されるんですが
男性は照れがあるのか、やらない人が多いんですよね
ご主人さま、打楽器担当だなんて、エライ!

もうね、何でも楽しくトライする人の勝ちですね(笑)
ご主人様の最近のめざましい回復ぶりは
mikomonaさんの献身と、ご本人の積極性によるものでしょう

そう!音楽の力ってすごいですよね
普通には言葉を発することのできない人が、音楽に乗せると返事が出来たり
反応したりできるんですから

何より、声を出すことで気分が高揚しますし

私も母といっぱい歌を歌って楽しもうっと!

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                夫は20年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
極めてまれなものということで一時は絶望的な思いに駆られましたが、週1回の抗がん剤点滴でがん細胞と折り合っているらしく、無事に4年目にはいりました。
ちっとも甘くない生活だけど、初孫(♀1歳)とひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂9才)に癒される毎日です

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ある日突然、何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患。        発症原因も治療法も一般的な糖尿病とは異なります。 体内でインスリンを作れないので、毎日数回のインスリン自己注射をして血糖の上昇を防ぎます。           適切なインスリン注射により、仕事運動、旅行など健常の人となんら変わることのない生活を送ることもできるし、食事の制限もありません。     しかし、低血糖や高血糖に陥ることも多く、完治することはないので、このインシュリン注射は一日も休むことなく一生続けないといけないのです。

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