油断大敵

朝ごはんも終わってほどない時刻、2階でごそごそしていたら
階下でガタンと大きな物音

夫が何かを倒したのかなと思いつつ、用事を片付けて降りて行くと

リビングのフローリングの上で夫が大の字になっています

「うわーー!どうしたの!」とビックリして叫んだら
顔をこちらに向けて「○×※☆●・・」と何か言ってるので
一瞬、あっ体操してるのか、と思う・・・・けど、よく聞いてみると意味不明

こりゃやっぱり、低血糖だわ

低いに決まっているので血糖測定はせずに
急いでグルコレスキュー(ブドウ糖分10g)を飲ませます
以前は頻繁にお世話になったレスキューだけど
最近は登場回数も減り、これもずいぶん前に購入したもので
賞味(?)期限はとうに切れているって夫が言ってたなあ
でも大丈夫でしょう・・・多分

あと固形ブドウ糖2.5gを4個で合計20g
これで様子を見ることにします

意識はあるけれど
「頭打ってない?」と言う質問にも、言葉の分からない人のようにボンヤリみつめるだけ
投げ出した手は冷たく
額や、首筋はうっすら汗ばんでいます
低血糖症状の冷や汗かな?

15-15ルールに従うと15分後に測定だけど
15分では過去の経験では血糖値はまだ上がってないので、うちでは30分待ちます
20-30ルール、学会で発表しようかな

フローリングの上に横たわったままなので、体が冷えそう
カーペットの上まで引っ張りたい
夫はスリムなので私との間に体重差は余りない(ひょっとしたら勝ってたりして
でもさすがに抱え上げるのは無理
ご、五十肩が、痛いし
ズリズリと押して何とかカーペットの端っこに乗せます

されるがままの夫の冷たい手をさすっていると
このままいつまでも虚ろなままだったらどうしよう・・・と
急に不安になってきます
救急車を呼んだ方がいいだろうか
久しぶりの重度低血糖は、私をちょっと弱気にさせます

30分経過して、まだ変わった様子が無いのでもう1個ブドウ糖を食べさせた方がいいかな、と台所に立った時ガタンと音がしました

ギョッとして振り返ると、夫が半身を起こしています

「あれっ!大丈夫?」
「うん・・・何があったの?」・・・こっちが聞きたい

倒れる前から、今までの記憶はまったくないようです
なんで私がそばに座って、じっと顔を見てるんだろう?って不思議だったんですって
「アナタ、愛してるわ」・・・って言うとでも思った?

代わりに「血糖測定できる?」と言ってみました
まだ完全にクリアではないようですが「できるよ」と、夫はちゃんと自分でセットして測りました
が、測定結果は
血糖値ほとんど上がってないな

夫はすぐにでもブドウ糖を摂ろうとしましたが
待て待て、ここで慌てちゃいけない!
過去の幾多の修羅場から得た私の経験がものを言います(笑)

約20gのブドウ糖摂取したから、血糖値100は上がるはず(計算上では)
今、追加補食したら、高血糖⇒追加打ちの最悪サイクルに陥ること間違いなし
これから絶対上がってくる・・・1時間は待った方がいい

まだ少し舌がしびれた感じがする、と言う夫はそれでも言うことを聞いてくれました
倒れた時に頭を打ったのではないかと心配でしたが
どこも痛くはないというし、タンコブもできてないようなので、とりあえず安心

テレビを見たりコーヒーを飲みながら時間が過ぎるのを待ちます

低めを狙って低血糖を量産していたかつてと違って
心を入れ替えた(笑)今はHbA1cもだいたい6.0~6.5の安心数値
お酒を自由に飲み、食べる物に制限はないし
ゴルフをやりカルチャー教室を楽しむ夫のこの頃の姿には
何ら病気の影はなく
ただインスリン注射はする健康人みたい・・・と思っていたのですが
無自覚低血糖は常に隙を狙っていたようです
IDDMたるもの「安心」という言葉は禁物かもしれません

1時間経過したので測定すると

血糖値2

いい感じです
まだもう少し上がるかも
やっぱり追加補食しなくてよかった

血糖値さえ戻れば
何事もなかったかのごとく、日常生活に戻るのはいつものこと

規則正しい生活を心がけた上で
このような低血糖を起こしてしまった夫を責める気は毛頭ありませんが
低血糖時の状況を知らない本人よりも
それをつぶさに見ていた私のショックの方が大きいのもいつものことで
夫が倒れている姿を見た瞬間が蘇り
また当分の間、私は寝付きの悪い夜を過ごすことになりそうです
スポンサーサイト

コメントの投稿


非公開コメント

さすが!

ご心配だったことでしょうねぇ・・・
読んでいて、ドキドキしました。
ローマの夜以来、あまり目立った低血糖が起きてなかったので、HbA1c高め維持が効果を出したなぁ・・・と思ってたんですよ。
ホント、油断大敵・・・私も肝に命じます!

それにしても、pocoさんの看護師ぶり最高です。
それとユーモアセンスに脱帽!(笑)

意識朦朧のご主人様のそばで、たぶん、その時は不安と焦りでいっぱいだったとは思いますが・・・

「アナタ、愛してるわ」・・・って言うとでも思った?

アハハ、ここで大笑いしてしまいました。
笑ってはご主人様に失礼とは思いますが、このユーモア溢れる心の声が素晴らしい!
でも、ホントはご主人様はそう思っておられたのかもよ。うふふ
傍に愛妻が目を潤ませて見つめてくれてるんだもの!

しかし、ブドウ糖投与後30分経過しても37って・・・どれだけ低くなってたんでしょうか?
頭も打っておられず、何事もなく回復されて良かったです。
我が家なら、即救急車呼ぶでしょう・・・まっ、その前に倒れてることに気付いてくれるかですが(笑)
でも、記憶がなくなるくらい低くなるのは恐い!

あんなに規則正しく暮らされ、お散歩にも励まれ楽しい生活をされてても、今回のようなことが起こるのが悲しいです。
1型糖尿病患者として、pocoさんのご報告とても参考になります。

pocoさん、いいこともいっぱいあるから、これにめげずにね!
ご主人様もまたいっそう気をつけられるでしょうし、私も早くpocoさんのトラウマが消えるようにと願っています。

気候が良くなると、活動的になるからか、私も低めな時が多くなりました。体内も活性化するのか、基礎をランタスに変更したせいだけではないようにインスリンの効きが良くなってます。
きっとご主人様も思わぬ効きの良さ故かも・・・私も気をつけますね!

ふぅ…

読みながら心配しちゃいました。
完璧な対処ですね!俺の面倒もみてください ( ´ ▽ ` )ノ

夫婦

冷静なPOCOさんの対応を見て、夫婦って良いな~
そんな風に思いました!

ドキッ

仲良しさんのブログを夫にそのまんま見せることはまずないんだけど、今回の記事は「同じだねえ」って読ませました。


もうちょっとして《この後測って》・・と思っていると突然こうなっちゃう《らしい…》v-12

何故その時すぐに測らないのか?って聞いても、
「もう少し大丈夫だと思ったから」って。
ポンーってわからなくなってしまう境目があるんでしょうか?

poco夫さんの存在に仲間がいる事で安心したのか、今日の夫はいろいろ聞いて来るよ~。
そのうちにお酒飲みながら「苦労話でも…」ってことに??

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ああ、びっくりしました

でもさすが、冷静かつ的確な対処ですぐ回復されて良かったです。
頼れる奥様がそばにいてくれて、ご主人も心強いですね。
それにしても、こんなに日頃から気をつけておられるのに低血糖になってしまうんですね。
うちも最近好調ですっかり油断していますが、気をつけなくては…。

こわ〜〜〜

回復してきて「37」って、倒れたときいくつだったんでしょね!?v-12

もう1つくらいブドウ糖食べてもよかったんじゃないかなーと思いましたが。
全快で97って、セーブしすぎでは?と私は感じました。
これまでのpocoさんの経験からは、そこがベスト、なんですよね・・?

相手の寝息にドキドキしてしまって眠れなくなるの、少しわかります。
心臓にわるいですね!!
眠れなくて体調崩さないように・・お昼寝でもしてくださいー。e-46

お疲れ様です♪

倒れた拍子に、どこかぶつけたり、を気をつけるように、主治医に言われます v-290 たんこぶとか無くて良かったね~ v-343

♪もりママさんへ

どうも、じっとテレビを見たりしてるような時に
じわっと下がってくると感知しにくい・・・とは夫の弁ですが
HbA1cが6台でも自覚できなかったのはいささかショックではあります

振り返れば発症当時から低血糖症状が出にくく
受診時に40で、看護師さんが顔色変えて呼びに来たけど
当の本人はケロッとしてた、なんてことを聞いたこともありましたから
もともと感知しにくいタイプなのかもしれないねえ、と話し合っています

これがこの病気の特性とあきらめて
付き合っていくほかありません

ありがとう、の言葉の代わりか
こういうことがあった後しばらくは夫が優しくなるので
まあ、いいかv-8

♪ケロリンさんへ

ご心配おかけしましたv-435

さすがにこれだけ何度も経験すると
なまじのお医者さんより、低血糖に関する限り適切に対処出来るのではと思うことがあります(笑)
それでも意識がはっきりするまでは、毎回これでいいのか、とハラハラはするのですよ

と言う訳で、こんなハラハラは夫一人で充分なので
ケロリンさんは奥様に面倒見てもらってね

♪新さんへ

私は出来れば
気を失ったり硬直したりすることのない夫であってほしいですけどねv-8

♪カズの妻さんへ

慣れたくないけど
慣れましたね

ドキドキはするけど
それにも慣れた(笑)

HbA1cこれだけ上げてるのに
なんかもう、仕方ないのかなあって思ってしまいましたよ

もっと低いコントロールしてても重度低血糖起こさない人もいるでしょう?
出しやすいタイプがあるんじゃないのかなあ

> そのうちにお酒飲みながら「苦労話でも…」ってことに??

是非是非!!きっといつかね

♪鍵コメさんへ

はじめまして!

年齢は多分親子以上の隔たりがあると思いますが
同じ、見守る立場の者同士として
またお話しできる機会があればうれしいです

♪mikomonaさんへ

まるで神様が、油断を戒めておられるかのようなタイミングで起こします、重度低血糖
つい先日も、まるで病気を持ってること忘れそうな毎日だなあ、って思ったばかりなんです

気をつけてるつもりで、どこかで気が緩んでるんでしょうね

mikomonaさんのご主人の快調ぶりは
奥様の献身に神様からのご褒美のような気がします

でも、油断は大敵
お互い気をつけましょう!

♪カッパさんへ

> 回復してきて「37」って、倒れたときいくつだったんでしょね!?v-12

一応意識はあったし、しゃべったりしてたから20~30と推察
100上げて120~30になればいいな、と思ってたんです

> 全快で97って、セーブしすぎでは?と私は感じました。
>これまでのpocoさんの経験からは、そこがベスト、なんですよね・・?

どんなに低い血糖値でも100上がれば正常値にはなるはずだし
ブドウ糖を一度に多く摂っても
上がるスピードが速くなるわけではないと思うんです

低血糖の時って焦るので、後は野となれとやみくもにブドウ糖補給して
200越すような大台をたたきだして、その後追加打ち、と血管にとても悪そうなことをやっていたので
今回は少し落ち着いて対処してみました(笑)

幾多の経験でようやく、ベストオブブドウ糖量をつかめたかもv-218

> 相手の寝息にドキドキしてしまって眠れなくなるの、少しわかります。
> 心臓にわるいですね!!
ホント、心臓がドキドキしてきますからね
そうでなくても、年のせいで動悸がするのにv-292

> 眠れなくて体調崩さないように
寝付き悪くても、朝寝で挽回してます(笑)

♪そらちゃんへ

大体今までは、寝てる時におこしてたから
倒れるって言うのは予期してなかったのでビックリしました

何しろ本人にその時の記憶がないから
どんな状況だったか確かめることもできないので困ります

私の周りは母といい夫といい
記憶のなくなる人ばかりで、まったく困ったもんです

そのうち自分も・・・かもね

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

♪鍵コメさんへ

そうですか
それは驚かれたことでしょう
おひとりでよく対処されましたね
生きた心地がしなかったという気持ち、よく分かります
また、同じようなことが起きるんじゃないかと、当分トラウマになるのではないかと、お察しします

夫は今でこそ年に1回あるかないかに減りましたが
発症後5年を経たころから数年前まで、たびたびひどい低血糖をおこしていました
(カテゴリーの《回想》低血糖や低血糖を読んでいただければ、よく分かると思います)

その頃の夫はHbA1cを低く抑えるためには低血糖もやむなしという考えでしたから
就寝中だけでなく、会社や通勤の車中でおこしたりすることもあり
気が気でない毎日を過ごしました

救急車に来てもらったことも何回かありますが
ブドウ糖さえ摂取できれば、ものの1時間もしないうちに常人(笑)に戻るのですから
今では、私がすべて対処しています

ブログをやりだして、いろんな方からアドバイスやコメントをいただいて
ずいぶん励まされましたし、実際とても参考になることを教えていただいています
私も鍵コメさんのお役にたてるなら、なんなりと過去の経験をお話ししたいと思います

もしよければメールフォームにご連絡下さい
コメント欄を通じてではなく、直接お話し出来ます

カンペキな相方

私もpocoさんをそばにおいておきたいv-237

テイケツで倒れる直前にアブラっこいモノを食べてたりすると
ホント、なかなか上がってくれないんですよねーe-330

倒れた瞬間に意識がないと、打ちどころが悪ければ
大変なコトになっちゃいますしねe-351

今回は無事でなによりデス

ダンナさまヘルメット着用のコトv-237

♪ちりかさんへ

結局今回の低血糖、原因がわからないんですよねv-292

いつもと同じような朝ごはんの後、いつもと同じように過ごしていて(本人に記憶が無いので定かなことは分からないんだけど)倒れたので
また同じようなことが起きないとは限らないと思うと怖い

やっぱりヘルメット着用の義務化が必要かもv-17

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

♪鍵コメさんへ

説明不足でごめんなさいね

このページを上か下にスクロールしていただくと右側の枠内にメールフォームというのが出てくるはずなんですが
そこに名前とメールアドレス(普段使っておられるもの)を記入して送信していただくと
私のところに届く仕組みです
その後私の方から、メールを通してお返事します
その場合も他の人からは見えませんからご安心下さい

コメント欄のメールアドレス欄に記入していただいてもいいかと思います

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

トラックバック

http://amaiseikatsu.blog43.fc2.com/tb.php/657-d3a9e6f6

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

プロフィール

poco

Author:poco
                夫は20年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
極めてまれなものということで一時は絶望的な思いに駆られましたが、週1回の抗がん剤点滴でがん細胞と折り合っているらしく、無事に4年目にはいりました。
ちっとも甘くない生活だけど、初孫(♀1歳)とひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂9才)に癒される毎日です

最近の記事+コメント

全記事一覧

カテゴリー

1型糖尿病とは

    

ある日突然、何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患。        発症原因も治療法も一般的な糖尿病とは異なります。 体内でインスリンを作れないので、毎日数回のインスリン自己注射をして血糖の上昇を防ぎます。           適切なインスリン注射により、仕事運動、旅行など健常の人となんら変わることのない生活を送ることもできるし、食事の制限もありません。     しかし、低血糖や高血糖に陥ることも多く、完治することはないので、このインシュリン注射は一日も休むことなく一生続けないといけないのです。

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード

QRコード

QRコード

FC2