告知の時

あとから考えると、病名は驚くほどあっさりと告げられた

病名だけではわからないと思われたか「ガンです」と念を押された
本人の目の前で、あんまり簡単に言われたものだから
そんなに重大なものではないと錯覚してしまうほどだった

「治療法は、手術、放射線、抗がん剤の3つ
症例数が少ないので医療機関によって選択がまちまちで確固たる治療法が決まっていない
この場所と範囲から考えると放射線と抗がん剤で行くのがいいかと思う」

とても厳しく、とても重大な話がサラリと語られる
とても厳しく、とても重大な話なのに少しも頭の中に浸透してこない

聞きたいことはいっぱいあるのはずなのに、何を聞けばいいのか分からない

ただのおできだろうと思っていた
周りにガンになった友人知人が何人いても、ガンは他人ごとだった

1型糖尿病にかかって以来、様々な葛藤はあったものの
日々の精進が功を奏してか、風邪もひきにくくなったし
一病息災だね、と話していた
年間発症率が10万人に1.5人という病気になったんだから
もう他の大きな病気に罹るなんてことはないだろうと思っていた

なんて傲慢だったんだろう

今度も10万人にひとり程度の希少なガンらしい
今かかっている病院でも年間にひとりあるかないだという

この確立の病気にふたつもかかるなんて世界中でも珍しいんじゃない?
宝くじにはかすりもしないのに
車も当てられたしねえ

笑えない冗談で笑いあう

よーし!こうなったら
希少な病気ふたつとも克服した、もっと珍しい人になってやろうよ

春の日差しも花の色も目に入らぬ4月でしたが
今、新緑の5月の光の中で、そう思っています




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poco

Author:poco
                夫は20年前に1型糖尿病発症。いろいろあったけどやっと落ち着いて過ごしだしたところに、思いもせぬ血管肉腫というガン宣告。
極めてまれなものということで一時は絶望的な思いに駆られましたが、週1回の抗がん剤点滴でがん細胞と折り合っているらしく、無事に4年目にはいりました。
ちっとも甘くない生活だけど、初孫(♀1歳)とひょんなご縁でうちの子になったチワワのりく(♂9才)に癒される毎日です

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1型糖尿病とは

    

ある日突然、何らかの原因で膵臓のβ細胞が破壊される自己免疫疾患。        発症原因も治療法も一般的な糖尿病とは異なります。 体内でインスリンを作れないので、毎日数回のインスリン自己注射をして血糖の上昇を防ぎます。           適切なインスリン注射により、仕事運動、旅行など健常の人となんら変わることのない生活を送ることもできるし、食事の制限もありません。     しかし、低血糖や高血糖に陥ることも多く、完治することはないので、このインシュリン注射は一日も休むことなく一生続けないといけないのです。

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